手や指にしびれや痛みを感じたことはありませんか?
日常生活の中で、パソコンのタイピングやスマートフォンの操作など、手を酷使する作業が増えています。
そんな中、手や指にしびれや痛みを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
これらの症状は、もしかすると手根管症候群という神経障害が原因かもしれません。
この記事では、手根管症候群の概要と鍼灸治療がどのように効果を発揮するかについて詳しく解説します。
手根管症候群は、適切な治療を受けないと日常生活に支障をきたすことがあります。
本記事を通じて、症状の理解を深め、鍼灸治療を含む様々な治療法を検討するきっかけになればと思います。
手根管症候群とは?
手根管症候群は、手首にある「手根管」と呼ばれる狭いトンネルが狭くなることで発生する神経障害です。
このトンネルの中には、正中神経と呼ばれる重要な神経が通っており、この神経が圧迫されることで、手や指にしびれや痛みが生じます。
特に、親指、人差し指、中指に症状が現れやすく、時には薬指にも影響が及ぶことがあります。
手根管症候群の主な原因
- 手首の酷使
- ホルモンの変化
- 既存の健康状態
長時間のパソコン作業、スマートフォンの操作、手作業などが原因となることが多いです。
手首を頻繁に動かすことで、手根管内の圧力が増加し、正中神経が圧迫されやすくなります。
妊娠中や更年期には、ホルモンの変動が原因で手根管症候群を発症しやすくなります。
特に、妊婦の30%近くがこの症状を経験するとされています。
糖尿病や甲状腺疾患を持っている方は、手根管症候群のリスクが高まります。
これらの疾患は神経の健康に影響を与え、症状を引き起こすことがあります。
症状の特徴
手根管症候群の主な症状には、次のようなものがあります.
- しびれや痛み
- 感覚の鈍化
- 握力の低下
特に夜間や朝方に強くなることが多く、手を振ることで一時的に緩和されることがあります。
手や指の感覚が鈍くなり、物をつかんだり持ったりするのが難しくなることがあります。
進行すると、物を持つ力が弱まり、日常生活に支障をきたすことがあります。
手根管症候群に有効なセルフケア
1.ストレッチとエクササイズ
■手首のストレッチ:手のひらを前に向けて腕を伸ばし、反対の手で指を押し下げて15〜30秒キープ。左右それぞれ数回行います。
■握力強化:小さなボールを握ることで手首や指の筋肉を強化し、手根管への圧力を軽減。
2.姿勢の改善と作業環境の整備
■手首を中立に保つ:キーボードやマウスを使う際は手首を自然な位置に。リストレストやサポーターを利用するのもおすすめです。
3.定期的な休憩と手のリラックス
■短い休憩を取る:20分作業したら数分休憩し、手や指をリラックスさせましょう。軽い手のマッサージも効果的です。
4.アイシング(冷却療法)
■アイスパックの使用:手首や痛みのある部分にアイスパックを10〜15分間当て、1日に数回繰り返します。
5.サポーターの使用
■夜間用サポーター:夜間、手首が曲がらないようにサポーターを使用して中立の位置を保ちます。
一般的な治療方法
手根管症候群の治療には、保存療法から鍼灸、手術までさまざまな選択肢があります。
保存療法
初期段階では、手首を休めることが最も重要です。手首の過度な使用を避け、サポーターや装具を使用して手首を固定し、症状を悪化させないようにします。
また、痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。
リハビリテーション
リハビリテーションでは、手首の柔軟性と筋力を回復させるためのストレッチや運動療法が行われます。
専門家の指導のもと、正しい方法でリハビリを行うことで、症状の進行を抑え、改善を図ることが可能です。
鍼灸治療
鍼灸治療は、手根管症候群の症状緩和に効果的な治療法の一つです。鍼灸によって手や手首の筋肉の緊張を和らげ、正中神経への圧迫を軽減することができます。
また、鍼を刺すことで血流が促進され、炎症の抑制や痛みの軽減が期待されます。
研究によれば、鍼灸治療を受けた患者の多くが、症状の改善を実感しており、特に手術を避けたい方には有効な選択肢とされています。
外科手術
保存療法や鍼灸治療が効果を示さず、症状が悪化した場合には、外科手術が検討されます。
手術では、手根管を広げることで正中神経への圧迫を解消し、症状を軽減させます。
術後は、一定期間のリハビリが必要となり、手首の機能を回復させるためのリハビリプログラムが提供されます。
鍼灸治療とは?
鍼灸治療は、東洋医学の一部として長い歴史を持ち、手根管症候群の治療にも利用されています。
鍼灸治療は、人体の特定のポイント(経穴)に鍼を刺したり、お灸で温熱を加えることで、体の自然治癒力を高め、症状を緩和する方法です。
手根管症候群に対する鍼灸治療は、次のようなメカニズムで効果を発揮します。
- 痛みの緩和
- 炎症の抑制
- 血流改善
鍼灸によって、手や手首の筋肉の緊張を緩め、正中神経への圧迫を軽減させることができます。
また、鍼を刺すことで、脳内でエンドルフィンと呼ばれる自然の鎮痛物質が分泌され、痛みの感覚を軽減させる作用も期待できます。
手根管症候群の原因の一つに、手根管内の炎症があります。
鍼灸治療は、局所的な血流を促進し、炎症を抑える効果があるとされています。
これにより、手首や手の痛みが軽減され、症状の改善が期待できます。
鍼灸治療は、血液の循環を促進する作用があるとされています。
血流が改善されることで、酸素や栄養素が十分に供給され、手首の回復が早まることが期待されます。
また、老廃物の排出が促進され、炎症や痛みの原因となる物質が速やかに取り除かれることも助けとなります。
手根管症候群は、適切な治療を受けないと日常生活に大きな影響を与えることがあります。
しかし、鍼灸治療を含む様々な治療法を組み合わせることで、症状を効果的に管理し、生活の質を向上させることが可能です。
まずは専門家に相談し、自分に合った治療法を見つけることが重要です。
症状が軽いうちに治療を開始することで、手根管症候群が進行する前に対処できる可能性が高まります。
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